砂糖業界が危うい

砂糖業界が危うい

では、アジアの砂糖業界が安泰なのかというと、そういうわけにはいかないのです。業界の競争が激しいというのも関係していますが、1番は「健康意識の変化」が大きく関係しています。意識が変わることによって、砂糖業界は圧迫されつつあります。最近よく、「ノンシュガー」という言葉を耳にしますが、これは糖分を極力控えて製造された飲食品類に対して使われています。

 

砂糖業界の人たちにとっては、あまり聞きたくない言葉に違いないでしょう。成人の1日の糖分摂取量は「20g以内」という基準があるのですが、病気でもしない限りこの範囲を守っていれば健康に害はないのです。しかし、健康に対して意識が高まり、摂取量を控える人が増えています。原因の1つとして「ダイエット」が影響しています。糖分を摂取しなければ痩せられる…という考えは間違っているのですが、どうしても目の敵にされてしまいます。食品全体の「カロリー摂取量」からダイエットを見つめていく考えが浸透している中、ダイエット中にも関わらずケーキやお菓子を食べる人は増えています。

 

まだまだ「甘いもの」に対する敵対意識(おおげさ?)は消えていないのです。また、生活習慣病の1つでもある「糖尿病」も砂糖離れの火種となっています。糖尿病とは、すい臓で作られる「インスリン」というホルモンが不足し、血糖値を調節できなくなる病気のことです。原因は、糖分の摂り過ぎではなく暴飲暴食、運動不足、ストレス、遺伝などが関係しています。「糖」という言葉が入っている以上、関係のあるように思えてしまうのは仕方のないことかもしれません。